茨城県議会 令和6年第1回定例会

元日に発災した能登半島地震や相次ぐ自然災害、国際紛争、環境・経済の危機から被害に見舞われ、世界中が困難に 陥る厳しい年明けです。県民の皆さんからの信頼の下、より開かれた、より先進的で、命や暮らしを守る効果的な予算 編成と施策となるような提言や議論を展開しております。不透明な社会や未来に対して、県民が前向きに歩んでいける 茨城県政を議会一丸となり拓いてまいります。

Ⅰ「新しい豊かさ」へのチャレンジ

生産性が高く力強い産業の創出とゆとりある暮らしを育み、新しい豊かさを目指す。

  • 外国人留学生の就職支援、海外の大学と連携した日本語講座の運営、海外日本語学校からの留学生受入ルート開拓により、外国人に選ばれる茨城を実現。
  • 遺伝的に優れた雌牛群の整備により、「常陸牛煌 ( きらめき )」の生産を拡大。

Ⅱ「新しい安心安全」へのチャレンジ

安心して暮らせる社会基盤の充実に向け、医療、福祉、治安、防災など県民の命を守る生活基盤を築く。

  • 老朽化が進む保健所の建て替えにより、新興感染症対策や大規模災害時の健康危機管理の司令塔としての保健所機能強化。
  • マル福の対象に、中度の精神障害、かつ、中度の身体障害を有する方等を新たに追加。
  • 病院薬剤師確保のための奨学金返済支援及び修学資金貸与制度の創設。

Ⅲ「新しい人財育成」へのチャレンジ

茨城の未来をつくる「人財」を育て、日本一子どもを産み育てやすい県を目指す。

  • 外国人に対する母語による相談・支援体制の構築、公立学校 ( 小中高 ) における外国人児童生徒への日本語指導の充実により、外国人の生活支援を強化。
  • 県立高等学校等への外国語指導助手 (ALT) の配置拡充により、生きた英語に よるコミュニケーション中心の授業を推進。

Ⅳ「新しい夢・希望」へのチャレンジ

将来にわたって夢や希望を描ける県とするため、県内外から選ばれる、魅力ある茨城(IBARAKI)づくりを推進する。

  • 農産物や加工食品の輸出にチャレンジする事業者等、海外販路開拓に初めて チャレンジするものづくり企業を支援。
  • 常陸国ロングトレイルの海外向けプロモーションの強化、位置情報・二次元 コンテンツを用いた周遊イベントにより、県北地域への誘客促進。

議会運営委員長として議会改革度全国一位を達成

議会改革度全国日本一の評価を受けている時だ からこそ、トップランナーとしての歩みを緩める ことなく改善を重ねていかなくてはなりません。

少数会派に対して、本会議や委員会等での発言機 会確保の対応を取りまとめることが出来ました。

子育て世代が参加できる親子傍聴席の設置や、請 願・陳情のオンライン提出の実現なども推進。災 害時を含め、突発的な委員会等開催対応をも目途 に、自ら海外視察先からのリモート委員会運営に も試みました。

提案・施行される条例や施策が、 より効果的に県民の生活や将来につながるような 有機的連携を創出することを念頭に委員会を運営 してまいりました。

この積み重ねが、県民が幸せ を感じる県政運営へと繋がると信じております。

積極的な議会改革の答申案を提言

Ⅰ 議員提出発議案の委員会付託等のあり方
①議員提出発議案の委員会付託
②政策条例の執行状況等のチェック 

Ⅱ 議案に対する質疑等のあり方
①議案に対する質疑
②本会議におけるオンライン質問

Ⅲ タブレット導入に係る費用対効果等の検証及び今後の更なる活用方策

Ⅳ  県民に分かりやすい ・ 参加しやすい県議会の環境づくり
①議会を傍聴しやすくするための取組み
②請願や陳情の審査等の充実
③若者はじめ県民に県議会に興味関心を持ってもらうための取組み

Ⅴ  県民に分かりやすい ・ 参加しやすい県議会環境づくり
常任委員会のインターネット中継 及び 議場への大型モニター設置

令和5年12月の一般質問より

県産品の輸出拡大

海外市場開拓と訪日外国人獲得  稼げる茨城を創る

【鈴木将】

人口減少や高齢化の進展に伴い我が国の食市場が縮小傾向をたどっているが、新興国の経済成長や人口増加 より世界全体の食市場は拡大。

円安が輸出に追い風となる情勢に鑑み、農産物や加工食品などの県産品を海外に売り込 む発想は自明の理である。

知事のアメリカでのトップセールスの成果も踏まえた取組をどのように展開していくのか 。

【知事】

変化する社会経済情勢に先手で対応することが重要。北米やアジアをターゲットに販路拡大に取り組んで きた結果、輸出額が6年間で 10 倍。 

アメリカを含め、 これまでシンガポール、タイ、台湾などでの成果や課題 を基に効果的な販売戦略を策定米やカンショ、加工食品冷凍焼き芋や栗ペーストなど、新た需要の動向に対応 した商品提案や商談を進め、スピード感を持って販路拡 大を進める。

▶県・市町村が連携して国内外からの観光誘客を取り組むため、つくば市 梅まつり実行委員会、つくば観光大使、大井川知事との意見交換

【鈴木将】

輸出拡大に取り組もうとする事業者の裾野を広げるための方策について再質問。

【知事】

輸出への取組は、所得向上や、国内の価格下落に対するリスクの軽減、自社ブランド価値向上につながるが、多くのハードルがある。事業者のチャンスを可視化するために、企業訪問し掘り起こしサポートに積極的に努める。

茨城空港における 台湾タイガーエア陳董事長との連携構築

航空便乗入れ枠の弾力運用を踏まえた誘客促進

【鈴木将】

航空便1時間1便の取り決め厳格運用が 10月29日から弾力的な 運用となる好機に、茨城空港の就航対策が一段と前進することを強く要望。

多 くの利用客の滞在する場面に対応するため空港におけるハード面での環境整備 やインバウンド誘客促進も重要。

「体験王国いばらき」に象徴される本県ならで はの地域資源を活用したサイクリングやゴルフを前面に打ち出す方策が効果的 と主張。主な就航先のターゲットとして近接性高い国々に加え、オーストラリアなどのような日本との時差が小さい国も大変魅力的であり特に期待したい。

▶台湾タイガーエア陳董事長とつくばかすみがうら りんりんロードで実走し茨城の魅力を伝える。

【営業戦略部長】

航空会社や旅行会社からの運航希望に対し、航空機の確保や発着時間枠の調整がつかないケースがあっ たが、選択肢や柔軟性を持っての積極的な路線誘致交渉が可能となった。

重点市場の台湾に関し、渡辺直美さんを起用 展開し観光客数はコロナ前を大きく上回る。

更なる戦略的誘客プロモーションで、サイクリングをはじめとする体験型 旅行商品の造成を進めていく。

韓国ゴルフ市場は急成長しており、営業活動に加え、県内ゴルフ場の受け入れ態勢強化、 ツアーの造成促進に重点的に取り組む。

まずは便数の確保定着を図り、ハード面に加え、ビジネスジェットの活用など 様々な観点から検討していく。

【鈴木将】

会派台湾友好議員連盟で台南市をはじめとした台湾各都市を調査した際、今後の新たな就航先として可能性 を肌で感じた。

茨城空港から台南や台中、高雄など、更なる誘客促進ができてくるのではないかと考えるが。

【営業戦略部長】

この度の高雄チャーター便の評価が高く、台湾南部の訪日需要た議員指摘のとおり高いポテンシャル を感じる。

台南、高雄開催の旅行博、商談会などを行い、台湾全土における営業活動を展開する。

本県産業の躍進について

地の利・人の和を活かし日本牽引の環境を創る

【鈴木将】

ドル換算での我が国の名目GDPが、2023年ドイツを下回り4位に転落する。

一方、本県の名目県内総  生産は全国11位、実質経済成長率日本一となった2017年度以降、一人当たりの県民所得は全国7、8位で推移し ており、全国平均を上回っている。

製造業など主力の本県産業が躍進し、日本全体を牽引していくべきであり、成長や 雇用が期待できる、中身の濃い企業誘致と社会全体の生産性を向上させるリスキリングなどの人材育成が重要と考える。

【知事】

経済安全保障の確保を背景に、成長見込まれる先端産業の戦略的誘致、企業活動の人材育成に取り組むことが 重要。

議員御指摘のとおり、迅速な産業用地の供給も不可欠である。

AESCジャパンや半導体材料を生産するJX金 属など生産拠点誘致に成功。

つくばみらい市で工業団地開発を進め、日清食品やダイキン工業など大規模な生産拠点や 最先端の研究開発拠点の誘致を実現。

坂東市やひたちなか地区もスピード感を持って対応し、市町村主導プロジェクト でも県が積極的に支援。

人材育成は、デジタル化、推進協議会での議論を重ね、デジタルスキル習得支援、県民や県内 企業に対する意識啓発など推進政策パッケージを公表。

御指摘のとおりリスキリング理解が不十分であり、経営者向け 意識啓発、優良企業顕彰など、協議会の枠組みを活用し横展開を図る。

IT短大を4年制大学校化し、高度IT人材の 育成を強化する。

企業の在職者向けにAI、機械学習専門スキルを学ぶ講座設置や、データサイエンティスト養成講座 の提供などデジタルスキルの向上を支援。

つくばエリアにおける県立高校の在り方

受験生と保護者に寄り添い、学級増を進める

【鈴木将】

昨年の定例会で、県立高校の適正配置を考える上で、通学可能な範 囲で定員を確保する生徒や保護者に寄り添った考え方が示され、来年度から、 牛久栄進高校の定員を1学級増やす決定に感謝を申し上げる。

つくばサイエ  ンス高校や筑波高校においての学級の魅力づくりや情報発信で定数枠の有効  活用と並行し、エリア内の更なる学級増に向けた取組継続が必要。

計画的な  早期増改築、状況の変化に応じた機動的な対応の必要性を指摘する。

▶筑波東中跡とリンリンロードとのアクセス向上、 筑波高等学校との連携促進に取り組む。

【教育長】

県立高等学校改革プランでは、卒業者数の変動、交通網の変化や 生徒の通学実態、などを踏まえ、12のエリアを基本に、中学校卒業者数や 志願状況などを考慮し、募集学級数の調整で県立高校の適正配置を検討する。

このため、つくば市の中学校卒業者数増加への対応につきましては、周辺エリアの中学校卒業者数の推移なども見極め た上で、判断していく必要がある。

つくばサイエンス高校は、同校がオンラインで配信している体験講座の実施や新た な実習室の見学などで、科学の楽しさや魅力を伝えている。

筑波高校は、四年制大学への進学を目指し、来年度から新 たに進学アドバンストコースに新たに 40 人募集する。

地域学習「つくばね学」で、市内大学などと連携した課題解決 型学習により、社会参画力を育成する。

既存の魅力づくりによる志願者確保に努めるとともに、つくばエリアの定員増 を検討し、通学可能な進学先確保に取り組む。

数年先の未来ではなく、直近に迫る課題を解消すべき

【鈴木将】

答弁の予測値は通学可能な範囲を反映されたものとは言えない。

県平均の県立高校収容率 60%強に対し、 つくばエリアは約 50%。

水戸の約 70%とまではいかなくとも 60%を維持することが公平な方向性だと思うが教育 長の見解は。

【教育長】

中学校卒業者数の変動の度合いや私立高校の設置数など異なることから、エリアごとに差がある状況。

県で は直近の推計を基に、各学校の入学状況やエリアの実情などを踏まえ必要な学級数を定めている。

引き続き、定員増を 検討し、進学先が確保できるよう努める。

つくば市と県西地域を結ぶ道路整備

地域の安全確保と、次なる発展の合意形成に向けアグリロード結節、谷田部赤浜線バイパス整備を目指し

【鈴木将】

小貝川対岸の鯨工業団地には、世界的化粧品メーカーや大手食品メーカーの工場が稼働、圏央道・常総インター チェンジ及び周辺整備、筑西市、坂東市なども含め県西地域への企業進出は大変目覚ましい。

一方、そうした振興に伴 い、県道つくば古河線の愛国橋や、県道土浦境線の長峰橋付近交通量の増加という課題が表面化し、狭隘な住宅街道路 が裏道として使用をされるなど、住民の生活にも影響が及ぶ事態が続く。

県西地域との境界方面については有効な対策 が十分取られているとは言い難い。

沿線で暮らす住民の日常生活と進出企業の気持ちに応える道路インフラ早急に整備 すべきと考える。

【土木部長】

道路ネットワーク強化ハード対策と、交通需要調整ソフト対策との両面から交通渋滞を緩和し、円滑な交  通を確保していくことが課題と認識。

県では、つくば市と県西地域を結ぶ国道 125 号線・354 号線、県道土浦境線・ つくば古河線などの東西軸となる路線や、東西軸を南北につなぐ国道 294 線、県道谷田部赤浜線・つくば真岡線など の路線において、バイパス整備や現道の拡幅整備などを促進していく。

一例として、鯨工業団地周辺の渋滞対策として、 県道つくば古河線と県道下妻常総線の交差点について設計を進めている。

一方で、ハード対策には長い時間を要するこ とから、地元市や企業によるソフト対策も進める。

つくばエクスプレスや関東鉄道常総線の各駅からの送迎バスや、 工業団地を経由するルートでコミュニティバスを運行し、各市や企業において、渋滞緩和の取組が行われている。

望まない孤独・孤立への対策

生きづらさを解消し  支えあえる共生社会の構築が未来を創る

【鈴木将】

以前条例提案したケアラー・ヤングケアラーを含め、貧困、児童虐待、いじめ・不登校、ひきこもり、さら にはパワハラやセクハラ、妊娠・出産・育児に関わる各種のハラスメントなど、望まない孤独・孤立に至る要因は多岐 わたる。

地域間関係性の変遷やコロナ禍に伴う閉塞感が更なる拍車をかけている。

孤独・孤立という問題をこれほど網 羅的に捉えた法律はなかったものと考えるが、本年5月に孤独・孤立対策推進法が成立し、来年4月から施行される見 通し。

地方公共団体には、情報交換や支援内容を協議する、孤独・孤立対策地域協議会を置く努力義務が課せられる。

社会で活躍される貴重な人材を生み出すためにも、当事者や家族の立場に寄り添う施策を推進していくよう要望する。

【福祉部長】

相談相手や支援情報が不足する方はサポートを得ることが難しく、生活困窮や自殺などにも影響を与え、 子育て世帯の孤立は、虐待への影響も危惧される。

心の悩みに電話やSNSの相談窓口設置、虐待に24時間支援を行 うほか、生活困窮支援プランを作成し、生活再建、相談支援を拡充。

法の施行により、行政・NPO・民間団体等の連 携が促進され、多様なアプローチにより包括的な支援が進む。

当事者が支援を求める声を上げ、周囲も気づき対処しや すくなる効果を期待。

法の趣旨を踏まえ、庁内関係課や民間団体等と連携し、深刻化した問題の情報や課題や情報を提 供し、市町村における取組も支援していき、誰一人取り残すことなく、誰もが生き生きと暮らせる社会を実現する。

地元と県をつなぐ県政活動記録

被災現場での関係者からの聞き取り、課題箇所への対応に国県市の迅速対応の加速化を導きます。

河川内敷地を運動施設などに管理活用提案、五十嵐市長、市議有志と県管理者と現場にて課題確認。

友好提携のエミリアロマーニャ州都ボーローニャにて、茨城県の輸出産業・観光PR、関係者との意見交換。

まちづくりに励む皆さんと協働。上郷市街地活性化協議会の皆さんと角内人足寄場跡にて。